RosenbergerHSD®
Rosenberger HSD®コネクタシステムは、車載アプリケーションの高速データ伝送用コネクタシステムです。
ツイストされた４本のケーブルを使用したコネクタシステムであり、高い接続保持を維持するためのメカニカル構造、誤嵌合を避けるため
多数のコーディングを備えている点が特徴です。また完全自動組み立てを前提とした設計となっており、大幅な生産コストの削減が可能です。
RosenbergerHSD®コネクタシステムは、クロストークや外部ソースからの干渉を防ぎながら高データレートでの伝送が可能であり、
LVDSカメラの接続、USB接続、およびEthernet (IEEE 802.3)とFirewire (IEEE1394)等のアプリケーションに最適です。
またRosenbergerHSD®コネクタは+ 2、+ 4、+ 8の電源ピン（MQSピン）を一体化したラインナップも用意しています。
これらはディスプレイ、カメラ等のデバイスへ通信ラインとは別の電源ラインや制御信号等が必要な場合に最適です。
また1つのデータペアのみを使用するRosenbergerHSD®tコネクタも用意しており、こちらは車載イーサネット用途として最適です。
製品ラインナップ
- ケーブルコネクタ(非防水、防水、180°、90°)
- PCB コネクタ(Pin in Paste、180°、90°)
- 極数(シングル、ダブル：8 mmピッチ, 12.7 mmピッチ)
- 電源ピン(MQSピン)付き（+2、+4、+8 ）
- STP ＆UTPのツイストケーブルに対応（RosenbergerHSDｔ®）
- ケーブルアセンブリー対応
- パネルコネクタ対応
- 測定機器・付属品
- 圧着ツール
ケーブル設計-ツイストペアおよびスタークワッド
ツイストペアケーブルは、導体が互いに直接ツイストされます。ツイストペアケーブルの最大の利点は、両方の導体間に電位差を引き起こす
可能性のある外部電界の影響を相互に相殺することです。これらの特性は電磁両立性（EMC）の観点からも優位に働きます。
スタークワッド–2つの差動データペアの配置
RosenbergerHSD®およびRosenbergerHSD®+ 2、+ 4、+ 8コネクタは、双子のペアを上下、左右方向に備えた「スタークワッド」ケーブル用として
開発されています。これは星型（上下、左右）の断面構成対称性を考慮して４本の導体が直接ツイスト構造となっており、費用対効果の高い製造方法、
より小さな外径、および自動組み立てプロセスを可能としています。
ツイストペア-1つの差動データペアの配置
RosenbergerHSD®tコネクタはシールド付きツイストペアケーブル（STPケーブル）及びシールドなしツイストペアケーブル（UTPケーブル）の2つの
バージョンを用意しています。
一般仕様
- インピーダンス：100Ω
- インターフェースと仕様：RosenbergerHSD®に準拠
- 対応周波数範囲：DC～6GHz (RosenbergerHSD®, +2, +4, +8)
- DC～1GHz (RosenbergerHSD®t)
- 伝送速度: ～8Gbps
- 使用温度: -40℃ ～+105℃
- 挿抜耐久性: ≧25回
- 挿抜耐久性防水: ≧5回
- Coding: 各種設定有り
- ロック構造: 1次ロック& 2次ロック、CPA
プロトコル
USB 1.0, 2.0, 3.0
LVDS (Low Voltage Differential Signal)
Ethernet (IEEE 802.3)
Firewire (IEEE 1394)
APIX® (digital serial link for display and camera point-to-point applications)
CAN (Controller Area Network)
MHL™ (Mobile High-Definition Link)
PCIe
FPD-Link
GMSL
GVIF
特徴
- 厳しい車載要求仕様に完全準拠
- 誤嵌合防止用各キーコード品を全て標準ラインナップ
- ケーブル組付け強度を高めるための2重ロック構造が可能
- 省スペースもしくは簡易プラグインのためのハウジング構造が可能
使用用途例
- カーエレクトロニクス
- 無線基地局通信
- デジタルインフォテインメント
- サラウンドカメラ
- デジタルネットワーク
- 例：USB接続、Ethernet (IEEE 802.3)、Firewire (IEEE 1394)
RosenbergerHSD® Series Code D4
RosenbergerHSD®+ Series Code 99
RosenbergerHSD®t Series Code D2
