インフォテイメント

  

現代のクルマは、単なる移動手段ではなく、多目的に利用される移動空間になりました。

安全で快適なドライブに向けた情報はもとより、映画や音楽、移動先の観光情報などさまざまな情報を集め活用しています。そうした多様な情報を伝送するため、車両には平均10kmのケーブルと数百個の高周波コネクタが搭載されています。

  

車室空間でドライバーに多様な情報を提供するインフォテインメント・システムは、もはや高級車だけに搭載される機能ではなくなり、現代のクルマの装備として必要不可欠なものになりました。クルマは、ある時は動くオフィスとして、またある時には娯楽の場として機能しています。そうした多目的な車室空間をより有用かつ快適に活用するため、インフォテインメント・システムは、移動通信やWi-Fi、Bluetoothなどを通じて外部システムやクラウドとつながり、多様な情報を相互にやり取りできるようになりました。

  

インフォテインメント・システムで扱う情報は、完全自動運転移動や運送手段をサービスとして提供するMaaS(Mobility as a Service)が実用化・普及することで、多様化と増大がますます進むでしょう。完全自動運転が実現して運転から開放されたドライバーは、移動時間を有意義に過ごすための機能をクルマに求めることになります。また、MaaSの事業者は、利用者に選ばれるサービスを提供するため、より効率的で快適な移動に向けた情報提供機能をクルマの中に搭載しようとするでしょう。

近未来のクルマでは、インフォテインメント・システムの重要性が高まり、多様で大量の情報を扱う能力を備えることになります。車載通信システムには、さらなる高速・大容量化が要求されることは間違いありません。価値ある情報を、車室空間に確実に伝え、それを活用するため、コネクタには一層の性能と信頼性の向上が求められています。

  

インフォテイメント 製品情報